非粒子チタンとは、チタンを粒子や膜として表面に付与するのではなく、表面を構成する原子系に、チタンの性質が電子状態として内在化している状態を指します。
ここでいう「非粒子」とは、物理的に微細であるという意味ではありません。
チタンが粒子として存在していないこと、また膜や層として表面を覆っていないことを意味します。
従来の多くの表面処理技術では、金属酸化物粒子・無機粉体・被膜層を、表面に付着させることで機能を発現させてきました。
この場合、機能の主体は付与された物質そのものにあります。
一方、REDOXで用いられる非粒子チタンは、表面に「何かを載せる」ことを目的としていません。
表面そのものの状態を変えることが目的です。
非粒子チタンにおいて重要なのは、チタンが物質の形ではなく、電子状態として表面に関与している点です。
チタンは、Ti³⁺ / Ti⁴⁺ という酸化還元状態を取り得る元素です。
REDOXでは、この電子状態の循環が表面全体に穏やかに関与することで、汚れ・有機物・微生物が
定着・安定しにくい表面環境が形成されます。
非粒子チタンは、表面に膜厚を持つ層を形成しません。
そのため、表面が白く濁ることがない、粉が残ることがない、質感やツヤが変わらないという特徴を持ちます。
これは「何もしていない」のではなく、表面環境の作用の仕方が、従来と異なるために起こる現象です。
REDOXは、この非粒子チタンの電子状態を基盤として成立しています。
REDOXが表面を覆わず・外観を変えず・状態を長く保つことができるのは、チタンを粒子や膜として使っていないからです。
非粒子チタンとは、何も付けない技術ではありません。
付けるという発想そのものを取らない技術です。
表面を構成する原子系に、チタンの性質が電子状態として内在化することで、表面環境そのものが、静かに整えられていきます。
この考え方が、REDOXハイブリッド触媒技術の基盤にあります。