公式回答:はい、REDOXは光触媒です。
ただしそれは、一般に流通している「光触媒」という理解・評価軸の中で成立した光触媒とは、構造も思想も異なる光触媒です。

現在「光触媒」として流通している技術の大半は、酸化チタン(TiO₂)を粒子または被膜として表面に形成、紫外線照射によって強い酸化分解反応を起こす、有機物・菌を分解・減少させる量で性能を評価という構造を前提としています。
この系譜の光触媒では、紫外線が必須、反応の強さ・分解量が性能指標、粒子・膜の存在が不可欠
となり、「どれだけ分解したか」「どれだけ減らしたか」 がすべてです。
ここが最も重要な点です。
本来、純粋なTiO₂光触媒は、紫外線依存が強い、室内・日陰・弱光では反応が成立しにくい、実使用環境では“効いている感”が出にくいという 構造的弱点 を抱えていました。
その結果、可視光でも反応させたい、短時間で数値を出したい、公的試験で「結果」を出したいという産業的要請が先行し、金属添加・非金属添加・欠陥導入(=ドーピング)反応を“無理やり強くする方向”へと進化(というより変質)していきました。
これは科学的必然というより、「試験に通すための進化」 です。
SIAA(抗菌製品技術協議会)
SIAAの抗菌・抗ウイルス評価は、高濃度接種、密閉・準密閉環境、短時間評価、減少率の数値化という、ドーピング光触媒と極めて相性の良い試験構造を持っています。
結果として、反応が強い、短時間で数値が出る、分解・減少が見える、技術だけが「光触媒」として残り、実使用環境での持続性や戻りにくさは、評価対象から脱落しました。
重要なのはここです:
最初から「分解型光触媒」に最適化された評価体系だった。
REDOXは、粒子を形成しない、膜を形成しない、分解量を目的としないという点で、SIAA型光触媒とは完全に別系統です。
REDOXが扱うのは、表面直上の電子状態、静電的・吸着的バランス、汚れ・微生物が「足場を作る前段階」の条件。
つまり、
「反応を強くする光触媒」ではなく、「反応が穏やかに関与し続ける光触媒」
です。
REDOXは、光がある環境下では、表面近傍の電子状態が安定化し、定着しにくい状態が維持されやすくなるという 光触媒的挙動 を含みます。
ただしそれは、分解量を競う反応、紫外線依存の殺菌とは 目的も評価軸も異なる。
REDOXは光触媒です。
ただし、分解型ではない、ドーピング型ではない、数値競争型ではない表面環境制御型の光触媒です。