光触媒は、
光 → 電子発生 → 表面反応 → 反応終了
という**“一方向反応”**です。
光がなければ反応は止まり、
汚れが膜となり表面を覆うと反応そのものが失われます。
REDOXは違います。
反応が止まらず、循環し続ける仕組み(=REDOXサイクル)
を持っています。
これが **「電子が動き続ける理由」**であり、
従来の光触媒との決定的な違いです。
REDOXの表面では、
Ti³⁺(還元状態)
Ti⁴⁺(酸化状態)
が可逆的に入れ替わりながら、
電子の受け渡しが連続的に起きています。
これを REDOXループと呼びます。
Ti⁴⁺ ⇄ Ti³⁺ ⇄ Ti⁴⁺ ⇄ Ti³⁺ …(連続)
このサイクルが途切れないため、
弱光環境・可視光・微光下でも反応が稼働する
という現象が起こります。
従来の光触媒は膜構造のため、
汚れの堆積
吸着毒化
膜表面の劣化
で電子が失活し、反応が止まります。
REDOXは非膜構造のため:
表面が覆われない
反応位点が塞がれない
電子が閉じ込められない
つまり、
電子が行き先を失わないため、反応が止まりません。
一般的な光触媒では、
汚れ → 反応停止 → 清掃・再施工
という流れになりがちです。
REDOXでは:
汚れが核にならない
付着残留しにくい
水滴に巻き込まれて離脱する
ため、表面の反応環境が維持されます。
これは
膜を作らず、電子だけが存在する構造だからこそ成立する性質です。

REDOXは、
光電子効果(光が当たると電子が動きやすくなる性質)
と
REDOX反応(化学的電子授受)
の2つが同時に働く仕組みです。
そのため REDOXは:
光触媒 × 電気化学 × 表面エネルギー制御
が合わさった新しい領域の触媒です。
| 分類 | 仕組み | 反応条件 | 持続性 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 従来光触媒 | TiO₂膜 | 紫外線必須 | 環境依存 | “光がある時だけ働く” |
| 可視光光触媒 | TiO₂+ドープ | 弱可視光でも反応 | 劣化・毒化しやすい | 条件改善型 |
| REDOX(ハイブリッド触媒) | 電子授受・非膜構造 | 弱光/暗所でも動く | 長期安定 | 新世代表面技術 |
REDOXが光触媒を超えると言われる理由とは──
“光を必要とする膜方式ではなく、
電子が動き続ける表面科学へ進化しているからです。”
REDOXは光触媒の延長ではありません。
光触媒の次の領域です。