• REDOX……状態を整える技術

― 混ぜるハイブリッドと、切り替わるハイブリッド ―

「ハイブリッド」という言葉は、今や化学・材料分野で非常に便利に使われています。

しかし、この言葉にはまったく異なる2つの使われ方があります。

① 混ぜるハイブリッド(足し算型)

光触媒分野で多く見られるのが、このタイプです。

TiO₂ + 金属ドープ

TiO₂ + 可視光応答材

TiO₂ + アパタイト

TiO₂ + 有機材料

**異なる機能を「同時に盛る」**ことで、性能が広がると説明されます。

しかし実際には、反応点が曖昧になる・どの成分が効いているか分からな・条件が変わると急に動かなくなるという問題を抱えやすい。

これは進化というより、説明を成立させるための混合になりがちです。

② 切り替わるハイブリッド(状態遷移型)

一方で、REDOXが指しているハイブリッドは、同時に混ざるものではありません。

光があるとき・光がないとき・湿度があるとき・表面状態が変わったとき

それぞれで、同じ表面が、違う振る舞いに切り替わるという考え方です。

ここでは、材料を足さない・機能を重ねない・層を作らないにもかかわらず、状態によって役割が変わる

ハイブリッドという言葉が壊れる瞬間

問題は、「ハイブリッド」という言葉が、仕組みの説明ではなく、効果の言い訳として使われたときです。

「混ぜたから広がる」「複合だから万能」この段階で、ハイブリッドは技術ではなく信仰になります。

REDOXが距離を取る理由

REDOXが目指しているのは、多機能・万能・何でも効くではありません。

混ぜないことで、状態を壊さない。
足さないことで、振る舞いを見失わない。

その結果として、光があれば光側の反応、光がなければ別の電子状態が、自然に切り替わる

これを「ハイブリッド」と呼んでいます。

混ぜるハイブリッドは、機能を増やす。

切り替わるハイブリッドは、状態を保つ。

同じ言葉でも、中身はまったく別物なのです。