― 混ぜるハイブリッドと、切り替わるハイブリッド ―
「ハイブリッド」という言葉は、今や化学・材料分野で非常に便利に使われています。
しかし、この言葉にはまったく異なる2つの使われ方があります。

光触媒分野で多く見られるのが、このタイプです。
TiO₂ + 金属ドープ
TiO₂ + 可視光応答材
TiO₂ + アパタイト
TiO₂ + 有機材料
**異なる機能を「同時に盛る」**ことで、性能が広がると説明されます。
しかし実際には、反応点が曖昧になる・どの成分が効いているか分からな・条件が変わると急に動かなくなるという問題を抱えやすい。
これは進化というより、説明を成立させるための混合になりがちです。
一方で、REDOXが指しているハイブリッドは、同時に混ざるものではありません。
光があるとき・光がないとき・湿度があるとき・表面状態が変わったとき
それぞれで、同じ表面が、違う振る舞いに切り替わるという考え方です。
ここでは、材料を足さない・機能を重ねない・層を作らないにもかかわらず、状態によって役割が変わる。
問題は、「ハイブリッド」という言葉が、仕組みの説明ではなく、効果の言い訳として使われたときです。
「混ぜたから広がる」「複合だから万能」この段階で、ハイブリッドは技術ではなく信仰になります。
REDOXが目指しているのは、多機能・万能・何でも効くではありません。
混ぜないことで、状態を壊さない。
足さないことで、振る舞いを見失わない。
その結果として、光があれば光側の反応、光がなければ別の電子状態が、自然に切り替わる。
これを「ハイブリッド」と呼んでいます。
混ぜるハイブリッドは、機能を増やす。
切り替わるハイブリッドは、状態を保つ。
同じ言葉でも、中身はまったく別物なのです。